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会津木綿

1.会津木綿とは


みなさんは、会津木綿というものをご存知でしょうか?
会津木綿は、四百年前から会津に伝わる木綿の織物のことです。
当時、会津藩主だった蒲生氏郷公が、会津の産業振興のため、綿花の栽培を奨励され、それを使い木綿を織ったのが会津木綿の始まりということです。
その後は、明治時代後半、綿花も海外から輸入されるようになり、扱われる量も増加しました。
紡糸紡績業が発達するに連れて、会津木綿の生産は、それまで農家で行なわれていたものが、大量生産をするために機業場へ移って行きました。
そして、会津木綿の精算は、明治末期から大正が最盛期だったそうで、当時は、30社の織元がありましたが、残念ながら、現在では2社しか残っていません。
昭和初期の女性たちにおいて、「絣のもんぺ」は普段着として、当たり前の服でした。
会津木綿も、この当時ポピュラーな絣のもんぺを作っていました。
今の主流は、色鮮やかな縞木綿ですので、当時の柄とはかなり違っていますよね。
ですから、現代の若い女性たちにとって、会津木綿とは、この色鮮やかな縞柄であり、昭和初期の絣のもんぺではないということになります。
時代とともに、会津木綿の主流は変わってしまいましたが、残り2社でしか生産できなくなってしまった会津木綿の伝統を守ろうという動きもあります。
また、今では会津木綿でいろいろな製品が作られています。
例えば、反物縞や反物無地などをはじめ、ランチ袋やランチョンマット、箸袋やコースター、前掛、割烹着や座布団、ポーチ、ティッシュ入れ、巾着などです。
また、衣類では、シャツやブラウス、ネクタイ、作務衣、着物単衣などもあるそうです。





2.会津木綿ショップ「もめん絲」


会津にお出かけになった方はご存知でしょうが、有名な会津木綿は、伝統的な織物で現在もとても人気があります。
伊勢から、この織物の技術を持ち込んだのは、当時の藩主、蒲生氏郷と言われています。
その後、江戸時代に入ってから、保科正之が、綿花の生産や、藍草の栽培を奨励し、広く普及したそうです。
会津木綿の特徴と言えば、この藍染と縞模様でしょう。
会津木綿と聞くと、反物ばかりのイメージがありますが、最近では会津木綿を使って作られている小物類もラインナップが多くおみやげ物としても人気があるのです。
例えば、数ある会津木綿のショップのなかでも「もめん絲」には、小物やバッグが充実しています。
お店のなかに並べられている、ほとんどの商品が、地元主婦によって作られた、まさにハンドメイドのお品なのです。
やはり、大量生産されたものと違い、女性のみなさんが、ひとつひとつ丁寧に仕上げた小物は、心が込められていますから、使う人の気持ちも温かくしてくれるものです。
「もめん絲」を経営する方も、地元の主婦であり、昔から木綿を大事にしてきた伝統を守り続けたいということで、開業されたそうです。
確かに昔でしたら、着物はとても貴重なものであり、今のように破れたら捨てるということは許されませんでした。
古くなっても、すりきれても、布をついで、仕立てしなおして着るなど、丁寧に扱われていたそうです。
最後の最後には、ぞうきんにしたり、布を細く裂いて、それを編んで敷物を作ったりと、捨てることなく布を最後まで大事に使ったそうですからね。





3.会津木綿ショップ「もめん絲」続き


昔は、木綿自体が、とても貴重な存在であり、新しい木綿をおろすということは、特別なことだった時代です。
木綿が貴重品として扱われていたことは、木綿の製造過程に時間がかかっているということもあげられます。
まずは、綿花を育て、それを摘み、糸をつむぎました。
また、藍草を使って染料をつくり、糸を濃紺に染めていました。
昔は、武家の女性たちは、このような作業を行なっていたのです。
もちろん、それは、倹約ということもあったのでしょうね。
今のように、何でもお店で購入できる時代ではありませんから、木綿を作ることも、そのための糸をつむぐことも、すべて手作業だったのですから、大事にしないわけがありませんよね。
さて、会津木綿では、現代風のキルトなども人気があります。
藍染を使い、いろいろなデザインに染められているものもあり、やはりすべて手作りというところも魅力でしょう。
また、会津木綿の端切れを使って、パッチワークも人気があります。
切れ端を使ったパッチワークも、今は趣味として広まっていますし、やったことがある方も多いでしょう。
元はといえば、このパッチワークも、昔は倹約のため、布を大切に最後まで使うために使われたアイディアでしょうね。
さて、会津木綿の手作りショップである「もめん絲」には、こうしたパッチワークやキルトをはじめ、様々な雑貨が売られていますので、会津にいらっしゃった際は是非、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
会津若松市七日町というところにあります。





4.会津木綿のパンツ


みなさんは、会津木綿で作られた衣類を使ったことがありますか?
米沢市簗沢にある「ギャラリーウイング」というお店では、会津木綿で作られたものが販売されていますが、その中でもなんと、手作りのパンツが人気を呼んでいるそうです。
会津木綿を生地にして作られたパンツなんて、とても素敵だと思いませんか。
東京に勤めていた矢野さんが、古い民家を借りてギャラリーを作ったのは、米沢市民とふれ合う場所として活用したかったからだそうです。
平成16年にこのギャラリーウイングを開設し、洋裁もその前からコツコツと始めていたとか。
もともと、ご実家がテイラーだったそうで、「自分にも何か出来るのでは?」というイメージがあったのでしょうね。
そして、矢野さんは会津木綿と出会い、現在の会津木綿を使ったパンツを作ることになるのです。
人気のポイントは、軽く、通気性がよいという実用的な部分もありますが、デザインが斬新で話題性があるというところもそうでしょう。
男性ばかりではなく、温泉街の女将さんたちにも大人気だそうです。
気になるお値段は、9000円ほど。
ちょっと高いかもしれませんが、繰り返し使えて、長く持つものなのでおすすめです。
他にも、ギャラリーでは、シャツ、スカート、ブラウスなども展示販売されています。
素朴なデザインではありますが、お洗濯して繰り返し使えるしっかりとした作りという点も、会津木綿製品の魅力でしょう。
また、会津地方では昔から、会津木綿を使って、着物をはじめ、半天や羽織、また、もんぺなども作られてきました。





5.会津木綿のパンツ続き


当時は場所によって、同じ会津木綿でも、縞模様が決まっていたそうで、どこで作られた会津木綿だか、模様でわかったそうです。
木綿の魅力とは、繊細な絹と違い、家庭でも思う存分、洗うことが出来るところでしょう。
この点がメリットとなり、昔はもんぺなど普段着に会津も面が使われていたのです。
そして、現在の会津木綿が持つ魅力は、昔も今も変わらず、素朴なデザイン、優しい肌触りという点だと思います。
それもそのはず、現在でも、昔の織機を使って会津木綿が作られているのです。
最近、会津木綿のブームの火付け役になったのは、「八重の桜」というドラマでしょうね。
登場人物は、会津木綿を着用しているので、そこから人気に火がついたようです。
一時は、会津木綿を扱うショップでは、生産が追いつかなくなるくらい売れて、忙しいということも聞かれていました。
たしかに、テレビの人気ってすごいですよね。
ですが、これが一時的なものではなくて、衰退ぎみの伝統的なものに再び光りを当ててくれるものとなれば、もっと良いと思います。
木綿と言えば、伝統的な素晴らしい織物ではありますが、今では、製造する会社がどんどん少なくなっていていることが問題でもあります。
テレビドラマなど、ブームの火付け役は何でも構わないと思うので、人々が会津木綿という存在を知り、関心をもつことが大事でしょう。
現在の、会津木綿のブームで、再び製造を始める会社が出てくることを願います。





6.ロハススタイルと会津木綿


みなさんは、ロハスという言葉を聞いたことがありますか?
ロハスは、健康を重視しながら、環境問題に関心の高い人のライフスタイルのことを指します。
定義が曖昧ということもありますが、2004年頃から日本でも、ライフスタイルのひとつとして、ロハスが使われるようになりました。
環境に配慮した生活、自然を守る生活、便利さだけにとらわれない生活など、人によっていろいろな解釈があると思いますが、共通してエコロジーということがあげられるでしょう。
そんな、ロハススタイルで過ごす方が多くなってきた日本では、古くから愛用されていたものなどの良さを、現在、再度、見直そうという動きも当然、あるわけです。
例えば、会津木綿がそうです。
科学繊維がこれだけ溢れている中、会津木綿をはじめとする、木綿という生地は繰り返し使え、長持ちする貴重な存在です。
江戸時代には、普段着として、生活に必要な衣類にはすべて木綿が使われていました。
畑仕事などの作業をする際に着ていた、野良着と呼ばれていたものも、昔はすべて木綿で作られていたのです。
丈夫で長持ちする布、木綿は当時から人々に重宝されいたことでしょう。
日本で、木綿が作られたのは、室町時代からだと言われています。
そして、江戸時代には、農民の普段着も、麻で作られたものから、木綿製品へと変わっていきました。
さらに、江戸時代中ごろになると、日本中のあちらこちらで、木綿織物の生産が活発になってきました。





7.ロハススタイルと会津木綿続きその1


今も残っている会津木綿の技術、縞や絣などの文様を織って表現する技術は素晴らしいものであり、さらに、藍染などの染色技術も、日本が誇るものです。
そんな木綿のなかでも、有名なものが会津木綿です。
最近では、ロハスの方たちが、この会津木綿の素晴らしさに気づいて、ちょっとしたブームを起こしています。
江戸時代には、全国で木綿が作られていたので、木綿で有名な地域が、日本中に出来ましたが、そのなかでも、会津木綿はその技術力を持って、現在でも生き残っているのだと思います。
会津木綿は、藩主、保科正之によって、木綿の栽培が本格的にすすめられました。
当時、藩士の妻、娘たちなど、女性は、家庭での内職として会津木綿を作っていたそうです。

会津木綿で作られた生活着や作業着は、とにかく丈夫で、汚れても水でジャブジャブ洗えて、長持ちするものです。
さらに、色は、藍染の紺がメインとなり、縞柄が多くなっています。
この昔ながらの会津木綿の伝統を生かしながら、現代のセンスが加えられ、会津木綿の品質やデザイン性も向上しています。
そして、会津木綿のブランドも有名で、例えば、会津若松の「かねろく」などは、多くの方に知られていると思います。
原山織物工場で製品を作っている「かねろく」は会津木綿製造の代表的存在でしょう。
かねろくの創業は、明治32年で、現在の社長は5代目と言いますから、その歴史には重みがあります。
以前は、会津に11軒の織物工場を持っていたそうですが、現在、稼動しているのは、たった二つだそうです。





8.ロハススタイルと会津木綿続きその2


会津木綿は全国的に人気がある商品なので、かねろくの担当者は、全国を回り、あちらこちらのデパートの展示会にも、出店、展示販売をしているということです。
では、この会津木綿の特徴とはどんなところなのでしょうか?
それは、やはり、豊富な色彩であり、それが作り出す多彩な縞柄でしょう。
縞模様(しまもよう)とは、いくつもの線で作られた文様のことです。
昔ながらの縞模様に加えて、新しい柄も作られていて、かねろくでは、100種類もの柄がそろうそうです。
会津木綿の特色として、とても丈夫な布に仕上がっていますし、それだけではなく、仕立ての際には柔らかく、着やすいという点も実感できるでしょう。
さらに、実用面では、洗濯がしやすく、洗うたびに良さが増すということもあります。
これは、ロハススタイルの方の「良いものを長く使う」ということにもピッタリですよね。
ですから、ロハスの方々に、この会津木綿が重宝されるようになったのだと思います。
また、会津木綿で出来た衣類は、夏は涼しく、洗う度に風合いが増す服ですから、普段着の素材としては、最高の生地ではないでしょうか。
かねろくでは、反物としての会津木綿のほか、ブラウス、シャツ、パンツ、作務衣、巾着なども作っています。
現在では、ほとんどが機械化され、科学繊維などの生地は大量に生産されいます。
会津木綿は、それらとは全く違った、人間の温かさを感じられる製品となっています。
人の手によって、ひとつひとつの工程が行なわれていますので、それも会津木綿の魅力でしょう。





9.会津木綿の製造工程


みなさんは、会津木綿という織物を見たことがありますか?
最近では「八重の桜」で、登場人物が着ているということで、会津木綿は、ブームになっているようです。
藍染で染められる会津木綿は、とても根気のいる作業が続けられています。
これは、昔からの糸染めであり、糸で織る作業も、昔ながらの織機を使って丁寧に織られているのです。
反物を作るためには、染める作業と、織る作業があります。
会津木綿を織る作業は、昔から女性の手内職とされていました。
現在では、工場で機会によって製造されますが、その生地を使って会津の女性たちが心を込めて小物などを作っています。
一方、糸を染めるのは男性の仕事だそうです。
力を必要とする藍染の仕事は、当然、男性がやるべきですからね。
仕入れた生糸を、まずは、高温のお湯で、煮沸します。
これによって、糸の油分がなくなりますので、染まりやすくなるのです。
そして、糸を阿波藍の藍甕に浸します。
次に、絞ります。
この、浸して、絞る、という作業を何度も繰り返しながら、きれいに染まっていくのです。
染める作業は、決まった行程のなか、技術を持つ人の勘で行なわれます。
いくら経験を積んでも、毎回、染まり具合は違ってくるでしょうし、まさに、職人の腕と言ったところですね。
その難しさが会津木綿の気品をかもし出しているのだと思います。
そして、染め終わった糸は、水洗いをして、乾燥させます。
天日乾燥が最適であり、乾きが早く、糸の仕上がりが柔らかくなるそうです。





10.会津木綿の製造工程続き


仕上がった糸は、年代モノの機場で自動的に織られていきます。
昔ながらの音を立てて、ベルトが勢いよく回ります。
杼が左右に行き交い、会津木綿の反物が出来上がっていくのです。
そして、この動いている織機をチェックしながら、次の糸をセットする作業や、織りの具合を見るのは、女性の仕事です。
さらに、織り上がった会津木綿の反物は、湯通しされます。
1反を作るためにかかる時間は、平均2日間。
藍染めを開始してからは、2週間ほどかかるそうです。
会津木綿の工場を見たことがある方は、びっくりしたでしょうが、本当に歴史の重みがずっしりとある工場で作られています。
昔から使われていた、織機が今なお、現役として活躍していることに驚かされます。
使い捨てではなく「本当に良いものを長く使いたい」という環境問題にも関心がある方が、増えている現在、会津木綿という存在が再び注目されています。
そして、作られているその工場を見れば、会津木綿の伝統の重みがわかるはずでしょう。
考えてみれば、織物というものは、作りがいたってシンプルであり、たての糸とよこの糸を組み合わせて出来上がります。
その組み合わせだけで、いくつもの模様ができますし、また、細かい模様を作り出せるなど、本当に日本の技術は素晴らしいと思えますよね。
会津木綿の魅力は、製品そのものの良さもありますが、伝統ある工場で、昔ながらの織り機によって、作られているという貴重な過程も魅力のひとつだと思います。





11.会津木綿柄の折り紙


みなさんは、東北の復興のために、自分で何かしたいと思ったことはありますか?
震災当時から、現地でボランティア活動をしている方もいらっしゃいますが、本当に素晴らしいと思います。
また、支援のための物資を送っていらっしゃる方、募金をしている方などもいらっしゃいます。
復興の活動はいろいろありますし、人、それぞれが、自分の出来る範囲で、協力出来たらよいですね。
ボランティアに参加する時間がなくても、例えば、お買い物の際、意識をして東北のものを選んで買うだけでもよいと思います。
周囲を見た渡してみれば、食品でも、雑貨でも、復興支援に繋がっている商品がたくさんありますので、是非、そうした気持ちでお買い物をして欲しいと思います。
そんな中、福島の会津木綿で出来た商品を購入することも、復興支援のひとつでしょう。
会津木綿と言えば、昔から会津地方に伝わる伝統的な織物であり、品がよく丈夫でいろいろな衣類、雑貨に使われていますよね。
今回、ご紹介したいものが、そんな会津木綿の柄で作られた折り紙です。
折り紙というと、当然、薄い紙で出来ているイメージがありますが、この会津木綿折り紙は、会津木綿の柄が生かされていて、まるで織物のようになっていて、小物を製作することも出来ます。
「がんばっぺ福島・会津木綿柄の折り紙とハガキセット」として販売されています。
この商品は、地元、福島で復興支援に取り組んでいる「福の鳥プロジェクト」という団体が作り販売しているものです。





12.会津木綿柄の折り紙続き


400年の伝統がある、素晴らしい会津木綿柄で出来た折り紙が、大と小、それから、ハガキもセットになっています。
古くは江戸時代から、福島県の会津地方の民芸織物として知られている、会津木綿は、現在も多くの方に愛されている織物です。
この「福の鳥プロジェクト」の発起人は、第一印刷という会社です。
福島の復興のために製造したものであり、地元の会津木綿に注目して、なんとか地元復興に生かせないかと考案し、商品化しました。
伝統ある美しい縞模様、そして、素朴さを、誰もが気軽に楽しめるように折り紙とハガキを作りました。
この商品は、地物との織元である、原山織物工場、山田木綿織元とコラボして実現したものです。
当初、難しいと思われていた、会津木綿の美しさを紙で表現することに成功して、商品化となりました。
確かに会津木綿で出来たものは、お値段もそれなりにしますので、高級感もありますよね。
その点、気軽に楽しめるということでは、1000円程度で購入できる、このような折り紙セットはぴったりだと思います。
触ってみると、その折り紙は、まるで織物のようです。
しっかりとした紙なので、ポチ袋や、小物入れなども作ることが出来ますし、実際に使用できます。
福島会津木綿柄折り紙、ハガキセットは税込みで980円です。
まだ、会津木綿をご存じない方は、まず、この折り紙セットでその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
お子さんと一緒に作っても楽しいですし、普通の折り紙よりずっと長持ちしますのでインテリアにもなるでしょう。





13.会津木綿のおすすめショップ


会津木綿の始まりと言えば、1627年に加藤嘉明公が会津に移るときに、伊予松山から織物の織師を連れてきたことがスタートとされています。
その後は、保科正之公が綿花栽培を奨励したことで広まりました。
会津木綿の生産は、明治末から大正が最盛期でした。
現在では、洋服の生地のほかにも、会津木綿で作られたインテリア用品や、民芸織物、小物、ポーチや巾着など、袋物も作られています。
また、現在のデザインと融合させた新しい感覚の会津木綿も人気があります。
パッチワークなども人気がありますので、会津木綿は、伝統を守りながらも進化しているといえるでしょう。
魅力としては、素朴でありながら、シンプルで、かつ、力強い縞模様でしょう。
また、藍染めも昔ながらの方法で行なわれていますし、力仕事となる藍染は男性の熟練者が活躍していています。
一方、織り機をチェックしたり、糸を足したりするのは、女性の仕事で、こうして昔ながらの製造方法で、今でも会津木綿は作られているのです。
丈夫な会津木綿は、実用的であり普段着や作業着として多くの人に愛用されています。
まだ、会津木綿をご存知ない方は、是非、現地に行って、実際のものに触れて欲しいと思います。
ここで現地にある、おすすめの会津木綿ショップをご紹介したいと思います。
まずは、有名なところで会津若松市日吉町にある、原山織物工場です。
会津もめん「かねろく」と言うお店で知られていますし、名前だけは聞いたことがあるという方も多いでしょうね。





14.会津木綿のおすすめショップ続き


原山織物工場は、10名以内でしたら、工場見学もできるそうですので、古い機械が会津木綿を織る様子を生でご覧いただける貴重なチャンスだと思います。
それから、「山田木綿織元」も有名ですね。
「山田木綿織元」は、ポーチやバック類などがおすすめの会津木綿ショップです。
こちらも予約すれば、工場見学が出来ます。
会津若松市七日町にありますので、現地を訪れた際は、工場見学をしてみてはいかがでしょうか。
「もめん絲」は、会津若松市七日町にあるショップで、地元の主婦たちが手作りした会津木綿グッズの並ぶお店です。
ブックカバーなどの小物がおすすめで、最近ではハンドメイドの会津木綿パンツが人気商品となっています。
通気性もよく丈夫で高級感のある会津木綿パンツは、贈り物やお土産にも喜んでもらえそうですね。
「アトリエズー」は、縫製会社であり、グッズはネット販売もしています。
会津木綿の服や雑貨がおすすめです。
同じく若松市七日町にある「ワクわく街丸正」は、婦人服や和服、また、小物も取り扱うなか、会津木綿の商品も扱っています。
「福西本店」は、「福西伊兵衛商店」として知られている昔からの老舗で、元々は、木綿問屋だったそうです。
大正時代の蔵を使って、作られた店内は、広い畳があり、座り売りという昔ながら方法をとっています。
歴史的景観指定建造物にもなっているお店なので、中を是非見てもらいたいですね。
会津木綿のほかにも、からむしや漆器、赤べこ、また、起き上がり小法師など、会津の民芸品も置いてあります。





15.会津木綿の織元


現在では、洋服や小物、インテリア雑貨にしてもそうですが、それらを作るためのいろいろな生地が存在している中、会津木綿が注目されるようになっています。
古い伝統的なものを大事にしようとする日本人の心が、会津木綿を求めているだと思います。
会津木綿と言えば、今から400年前の、天正年間時、当時の会津藩主である蒲生氏郷が、城下町を整備するため、また、地元の産業振興のために、会津地方で綿花を栽培させたのが始まりです。
そして、旧領から織師をつれてきて、会津でその技術を伝えました。
これが、現在も多くの方に支持され、愛されている会津木綿の始まりです。
会津は糸を染めるための藍の栽培にも適した地域で、当時は、農民だけではなく、藩士の妻や、娘が内職としても織物をしていました。
会津木綿は、漆器など一緒に、藩の保護下になり、会津木綿という織物がさらに発展したのです。
明治に入ってからは、産業革命によって、製糸、綿紡績などは機械化が進められました。
1897年に豊田佐吉が自動織機を発明し、それが、国内に普及したため、全国で織物が製造されるようになりました。
会津地方では、昔からモンペなど、生地が丈夫で肌合いのよい服が重宝されていました。
会津の寒さや、また、夏の暑さなど、現地の気候に適した生地として、会津木綿は普段着としても欠かせないものとなっていたのです。
会津木綿と言えば、織元である、株式会社原山織物工場が有名ですよね。
工場も昔の機械を使っており、その様子を見学する方も多いです。





16.会津木綿の織元続きその1


原山織物工場は、通称、「かねろく」で知られていますが、6代目の原山公助さんは、たった2軒になってしまった、会津木綿織元のひとつの代表として活躍しています。
原山織物工場も、1899年の創業来、小幅と言われている37センチの会津木綿の生地を製造してきました。
明治おわりから大正にかけて、会津木綿は、生産の最盛期となりました。
ですが、戦時中に金属類回収令が出たことは、多くの方がご存知だと思いますが、工場などにある鉄類は、国に没収されてしまうことになります。
工場で使っていた織機の鉄材も供出しなければならなくなり、これによって、当然ならが、織物が作れなくなりましたから、織元も減ってしまったのです。
戦争が終了後には、それらを買い直し、工場の復旧を試みましたが、当時は、会津若松市に4軒の織元、会津坂下町に3軒、それから、塩川町に3軒、猪苗代町に2軒の織元だけとなってしまいました。
その後は、さらに、木綿の需要が減り、時代の流れとともに、生産縮小を余儀なくされて、今では、2軒の織元となっています。
会津木綿の特色として、西日本より、冬の厳しい地域ですから、厚目の生地に作られているところがあげられます。
そして、素朴な柄、美しい縞柄が特徴となっています。
創業当時から会津木綿の柄は、大切に守られてきましたが、昔からの伝統的な柄のほかにも、それぞれの時代ごとに新しい柄が登場しています。
これまでに100つ以上の柄が存在しているそうです。





17.会津木綿の織元続きその2


会津木綿の縞柄は、本当に数多くのものがありますが、実は、その昔、地域ごとに特有の柄があったそうです。
例えば、猪苗代特有の「猪苗代茶棒縞」がありましたので、当時は、柄を見れば、どこの出身だか一目でわかるようになっていました。
会津木綿は、それぞれの地域で、大事に育てた綿で糸を紡ぎ、その土地で育てられた藍で染め上げ、地域の特色が出る貴重な織物だったのですね。

多彩な色合いがあり、モノによっては、様々な表情が見られる会津木綿ですので、飽きがこない、そして、丈夫で長く使えるというメリットがあります。
最近、会津木綿が注目されているのは、伝統的なものであることもそうですが、完全に自然派というところもあげられるでしょう。
藍染ですから、自然環境に優しいなど、会津木綿の行程や、様々なことが、自然派スタイルの方にもウケているのだと思います。
化学繊維は大量生産されていますので、値段も安く、手に入れやすいですが、それだけ、捨てやすいということもあります。
良いものを長く使うという、昔の生活は、不便なこともあったでしょうが、素晴らしいことです。
私たち、現代人は、もう一度、環境について、また、生活について考える必要があるのではないでしょうか。
会津木綿との出会いで、現在の環境問題に関心が出てくるというケースもあるでしょう。
伝統ある、すばらしいものがまだまだ日本には存在していますので、それらに触れることによって、今の生活を見直す機会になればよいと思います。
また、会津木綿を作っている、残った2軒の織元にはがんばってほしいですね。





18.おすすめの会津木綿製品


みなさんは、会津の伝統的な織物、会津木綿をご存知でしょうか。
会津木綿というと、反物や着物ばかりをイメージすると思いますが、会津木綿を使った商品には、いろいろなものがあります。
現地のショップでも、インテリアグッズや、巾着、小物、また、シャツやパンツなどの衣類なども購入できますが、現在はインターネットでも購入できます。
気軽に使えるところで、ランチョンマットなど、普段の生活に使えるものもありますので、伝統ある織物、会津木綿で作られていた小物を、日々の生活のなかに取り入れてみることも良いと思います。
ちょっと贅沢なお品ですので、贈り物としても喜ばれますよね。
お祝いの品として、また、お返しの品としても、会津木綿で出来た商品を贈ってもよいでしょう。
東北の商品を消費することは、復興支援にも役立つことですから、ネットで販売されている商品も是非、チェックしてみてくださいね。

ネット販売されている会津木綿の商品でどのようなものがあるのか、ここで少しご紹介したいと思います。
まずは、チェック柄のトートバッグです。
これは、主婦の友ダイレクトオンラインショップで扱っている商品なのですが、柄がとても素敵で、かつ、しっかりとした生地で作られているバッグなので重宝するでしょう。
マドラスチェックにも負けない素敵な印象を与える、会津木綿で作られた格子柄のバッグです。
藍染の技術も素晴らしいので、にじみが出ていない、くっきり、はっきりとした色が特徴です。





19.おすすめの会津木綿製品続きその1


身近なトートバッグも、会津木綿で出来た、こんなおしゃれなものが使えたら、毎日の生活も楽しくなるでしょうね。
また、落ち着いた柄ですので、ちょっとしたお仕事にも、また、地域の活動や、PTAのお仕事にも使えるように、A4サイズがちゃんと入る作りになっています。
資料の持ち歩きもこれで安心ですよね。
気になるお値段は、3675円です。
わりと、リーズナブルな価格となっていますので、毎日の生活にも、会津木綿のトートバッグをご活用ください。
チェック柄の風呂敷バッグも可愛いです。
持ち手を結んで使うタイプの風呂敷バッグです。
これは、便利な点が、小さくたためること。
普段からバッグに忍ばせておくこともできます。
昔からの風呂敷を、今風に変えたバッグで、会津木綿の柄が生かされたおしゃれな品ですので、ちょっとしたプレゼントにもなります。
荷物が少ないときは、これだけでお出かけできますし、浴衣や着物にも合いますね。
中身が見えにくいつくりになっているので、お財布を入れておいても安心できます。
会津木綿の風呂敷バッグのお値段は3465円ですが、セール時には2100円で販売されていることもありますので、チェックしてみてくださいね。

さて、次にご紹介するのが、会津木綿で作られた袢纏です。
祝いとしてプレゼントしてもよいですし、もちろん、普段着にも使っていただける冬のプレゼントとしてはぴったりのお品でしょう。
厚く丈夫につくられた会津木綿ですから、着ればあったかいですし、暖房費の節約にも繋がりそうですね。
これは、「傘寿ギフトドットコム」というサイトで取り扱っています。





20.おすすめの会津木綿製品続きその2


袢纏の製造元は、かねろく会津木綿で、四百年の歴史を持つ織元です。
白虎隊士、野口英世も、少年時代に、会津木綿で作った服を着ていたということで、歴史ある織物なのです。
昔から、変わらない高い品質、それから、独特な縞模様です。
伝統的な織物に、新しい感覚をいれ、この袢纏が作られました。
ずっと大切に着ていただきたい一着だと思います。
わたが入っていますので、実用的であったかです。
会津木綿、綿入れ袢纏、男性用は、21000円です。
敬老の日や、父の日のプレゼントにも良い品物だと思いますので、気になる方は、「傘寿ギフトドットコム」をチェックしてみてくださいね。

また、会津木綿の男性用シャツも人気です。
お洒落なお父さん、素敵な旦那さんなど、大事な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
上質ですから、外出する際に着てもよいですし、おしゃれな方は、普段着としても、また、お仕事着にもなる一着です。
会津木綿のさらりとした肌触りは、とても気持ちがよく、喜んでいただけることでしょう。
会津木綿の男性用シャツは、16000円です。
こちらも「傘寿ギフトドットコム」で販売している商品です。
もうちょっとリーズナブルなもので会津木綿を楽しみたいという方は、ランチョンマットなどいかがでしょうか。
同じサイトで取り扱いがあり、こちらは、4枚セットで、6300円となっています。
もちろん、製造元は、原山織物工場です。
キッチン周りの小物として、贅沢なランチョンマットがテーブルにあると、質の高いテーブルセットが演出できそうですね。
色とりどりの組み合わせも素敵な会津木綿のランチョンマットです。
お客様をお招きする際は、特別なランチョンマットを使ってみても素敵ですね。