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最近話題のリニアモーターカーについて


1.リニアモーターカーとは



リニアモーターカーとは高速で走ることができる鉄道のことです。
日本人なら名前は知っているはずです。
ただ、現在は実験線が作られているだけで、ごく一部で実用化されているにすぎません。
技術的には完成していますが、現実の路線を作るためには莫大な予算が必要になるため、すぐに実現させることができないのです。
磁気によって車体を浮上させて、その反発力で駆動する原理の車両をリニアモーターと呼びます。
リニアモーターカー和製英語です。
磁気だけを利用して車体を作ることは技術的に難易度が高く、非常用の車輪を持っている場合が多いようです。
日本では1989年に初めて路線化されました。
この時は横浜博覧会だけの限定運転でしたが、鉄道事業として正式な免許を受けた路線でした。
リニアモーターカーは日本だけではなく、中国と韓国の一部で実用化されています。
また、他の国でも研究開発が進められており、未来の乗り物として実用化は時間の問題と言えるでしょう。
時速500kmを越えるスピードは人の動きを変えてしまいますから、経済に与える影響も大きく、どこにいつ作るかの政治的判断が大きな意味を持つのです。
現在の計画では2027年に東京、大阪間を結ぶリニアモーターカーが作られることになっていますが、その予算の目途が立っているわけではありません。
速度を出すためには、線路を直線にする必要があり、そのためには長いトンネルが必要になります。
その工事はどれくらいになるのでしょうか。
ただ、リニアモーターカーに乗ってみたいと思っている人はたくさんいるでしょう。






2.リニアモーターカーの技術



通常の鉄道よりもはるかに速いことで期待されているリニアモーターカーですが、その原理は磁気を使って車体を浮かすところにあります。
線路上の車輪を回転させて進む鉄道では時速300kmが限界だと言われており、それを越えるスピードを実現できるのはリニアモーターカーと言うわけです。
リニアモーターカーの磁気はコイルに電気を流して作りますが、そこには超電導が利用されます。
超電導は物質の温度を下げていくと電気抵抗がゼロになる現象です。
超電導状態となった物質でコイルを作り、強力な磁気を発生させることができるのです。
車体を浮かすのですから、半端な磁力ではありません。
超電導を使わなければ、磁力のために必要な電気が大きく、そのための発熱も大きな問題となってしまうのです。
超電導コイルを利用して磁気を作ります。
磁気の反発力、引力を利用して、車体を浮かして前に進む駆動力を発生させます。
側面にもコイルがありますから、ガイドにぶつかることなくスムーズな走行が可能となるのです。
また、車輪による摩擦がありませんから、発生する音は空気を切る音だけです。
日本における実験では最高速度581kmを記録しています。
飛行機と同じレベルの速度で進む鉄道ですから、実用化されると、ビジネスに与える影響は大きいでしょう。
実用化を心待ちにしている人がたくさんいます。
現在は実用化のための技術は確立していますが、工事着工のための模索が続いています。
問題として懸念されているのは強力な磁場による周りの環境への影響です。






3.リニアモーターカーの人気



山梨県で実験されているリニアモーターカーの実験状況の公開が行なわれる時にはたくさんの鉄道ファンが訪れます。
それだけリニアモーターカーの人気が高いと言うことでしょう。
最初に実用化の計画が進められているリニア中央新幹線についてJR東海が計画などを発表すると、それに対する反響が大きくなります。
喜ぶ人もいれば、不満を表明する人もいます。
それぞれの立場によってリニアモーターカーへの期待度が違いますから、すべての人を満足させることは難しいでしょう。
しかし、関心を持っている人多いのは事実です。
リニアモーターカーは速度が速いため、ゆっくりと景色を眺めると言ったシーンはないと予想されています。
人を高速に運ぶための味気ない乗り物なのです。
そのことに対して、不満を持つ人もいるでしょう。
ただ、リニアモーターカーを利用する人の目的を考えることが大切です。
経済効果をどの程度見込むかも、地方自治体にとって大きな問題です。
期待していても、何のメリットもなかったと言うことにならないとも限りません。
経済が発展することはいいことですが、通過駅だけであれば迷惑だと思ってしまうのです。
リニアモーターカーは線路を直線にすることが求められます。
そのための工事も慎重にならざるを得ないでしょう。
実際にリニア中央新幹線が運用された時には、どれくらいの人が注目するでしょうか。
鉄道ファンではなくても見てみたいと思いますね。
今から待ち遠しいリニア中央新幹線です。






4.リニアモーターカーと経済



日本では長い路線での実用化がなされていないリニアモーターカーですが、実現するとどれくらいの経済効果があるでしょうか。
仮にリニアモーターカーが2県の都市を結んだとすると、その間の商業は活発化しますが、それ以外の地域の減少が懸念されます。
また、時間の短縮化によって新たなビジネスの展開を見込むこともできます。
自動車や鉄道よりも二酸化炭素の排出量が大きく減少することも魅力でしょう。
現在、実用化が進められているのはリニア中央新幹線です。
東京駅から名古屋までのルートです。
それぞれの沿線にある県の人口がどれくらい変動するかを予測するのは難しいかもしれませんが、まったく影響を受けないとは考えられません。
運賃が高くても時間を重要視するビジネスにおいてはリニアモーターカーの利用度合いは高まると予想されます。
時間をお金として換算することができれば、その利用価値を定式化することも可能です。
実際にはリニアモーターカーだけで出発地から目的地までを移動できるわけではなく、在来線への乗り換えが発生します。
それらの駅では経済効果が高まることでしょう。
現在の新幹線と在来線の乗り換えと同じなのです。
移動時間にゆとりができることで、仕事の進め方も変わるかもしれません。
ビジネスにおいて、人と会って話をすることは非常に重要です。
技術的にはテレビ会議も可能ですが、対面することによるビジネスの展開を無視することはできません。
未来のビジネスシーンが変わるかもしれません。






5.日本のリニアモーターカー



世界に先駆けて日本がリニアモーターカーの実験に成功したことは多くの人が知っています。
しかし、現在はドイツのリニアモーターカーが中国を走っており、日本はいまだ実験線の域を出ていません。
この差はどこにあるのでしょうか。
日本のリニアモーターカーの技術はすでに確立しているのですから、世界に売り込むことが重要でしょう。
日本で実用化しようとすると、政治的な意味合いが強くなります。
様々な利害関係があるからです。
また、日本のリニアモーターカーのコンセプトとドイツのコンセプトには大きな違いがあると言われています。
それは在来線との接続です。
新幹線が在来線を走ることができないのと同じです、リニアモーターカーは在来線への乗り入れができません。
ドイツのリニアモーターカーは在来線への乗り入れを考慮した構造となっています。
実際にリニアモーターカーを利用する人が、何に魅力を感じているかを考えることが大切です。
在来線への乗り入れをしなくてもメリットがあると感じてもらえばいいでしょう。
飛行機も同じです。
飛行機だけで目的地に到着するわけはありません。
また、在来線の鉄道でも時速500kmは可能だとする実験も行われています。
スピードだけではリニアモーターカーの魅力とはならないのです。
これらの時代は高速に移動できる乗り物が必須でしょうが、日本のリニアモーターカーがどこに向かっているのかは明確ではありません。
国民的な議論になることを期待しましょう。






6.世界のリニアモーターカー



世界がリニアモーターカーの開発と実用化を競っています。
一般的にリニアモーターカーと呼ぶ時には浮上式のリニアモーターカーを想像しますが、技術的観点からは2種類の駆動方式があります。
浮上式と鉄輪式です。
鉄輪式はすでに地下鉄で実用化されていますが、次世代の鉄道として注目されている浮上式はこれらの実用化を目指します。
日本ではJR東海が2027年にリニア中央新幹線の計画を発表していますが、実現まではまだ紆余曲折が予想されています。
すでに実用化されている浮上式のリニアモーターカーとしては中国の上海で運転している路線が唯一の路線となります。
路線を拡大する計画があり、徐々に広げていくことは間違いないでしょう。
超高速運転が売り物ですから、広大な国土の中国には必要な交通手段と言えるでしょう。
日本のリニアモーターカー技術は世界最高レベルと言われており、その実用化を待っている人がたくさんいます。
しかし、利害関係が複雑であるため、工事着工が遅れているのが現実です。
未来を見据えた交通網として浮上式リニアモーターカーは必須と言えますが、そこまで国民の意識が高まっているわけではありません。
市場経済の冷え込みや国費の縮小によってリニアモーターカーの実現が当の区可能性も否定できません。
中国はその点、国の方針で強力に開発を進めることができますから、さらに拡充していくことは間違いないでしょう。
浮上式の技術は日本だけではなくイギリス、ドイツも研究しており、日本の技術が世界で利用することが期待されています。






7.リニアモーターカーとJR



現在山梨で実験されている超電導リニアモーターカーは旧国鉄時代から研究されてきたものがJR東海に受け継がれています。
したがって、日本でリニアモーターカーの技術を持っているのはJR東海だけとなります。
もちろん、実際に製造技術をJRが持っているわけではなく車両の製造などはメーカーが担っています。
リニアモーターカーは民間企業であるJR東海が路線を作ることになりますが、公共性が高いことと各地方自治体への経済効果、環境への影響が大きいため政治的な力関係で計画が進められます。
JR東海が発表したリニア中央新幹線についても、各界から賛否両論が出ています。
また、乗換駅の構想も発表されるとすぐに反響を呼んでいるのです。
日常生活の中でリニアモーターカーを利用することはありませんが、近い将来はこれらの交通機関が日常となるかもしれません。
東京と大阪を短時間で移動できることは、人の暮らしに与える影響は無視できないのです。
JR東海は一企業ですから、その発表をすべて信頼することはできないと、東京電力福島原発と同じイメージを抱いている人も少なくありません。
つまり、企業が安全だと言っているだけで、その根拠を確認する手段が乏しいのではないかと言う指摘です。
企業に安全性と経済性をすべて任せていいのかと言う議論はもっともなことです。
ただ、高度な技術ですから簡単に良否を判断できないもどかしさがあります。
原発の基準が変えられたように、リニアモーターカーの安全性や環境への配慮について見直しの可能性も否定できません。






8.リニアモーターカーの問題



長い間実験を繰り返しているリニアモーターカーですが、実用化にどのような問題があるのでしょうか。
技術的には確立されていますが、一向に実用化に至っていません。
これには政治的な問題があります。
リニアモーターカーJR東海が企業として開発しているものです。
品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の計画もJR東海の企業として採算が取れることが大前提となります。
沿線の自治体からは自分のところに駅を作ってほしいとの要望が出されていますが、それに簡単に応じるわけはありません。
必要ならば国が資金を出す必要があるのです。
リニアモーターカーが将来の国の技術として大事だと考えているならば、国のプロジェクトとしての計画作りが必要なのでしょう。
この問題点については多くの人が意見を出しています。
しかし、資金を出す目途が立たない以上、問題の解決はありません。
リニアモーターカーのためのトンネルを掘ることについて、水資源への影響を懸念する人もいます。
もちろん、井戸が枯れるなどの影響が全くないとは言えませんし、それをJR東海がどこまで補償するかも明確ではありません。
日常生活でリニアモーターカーを利用する日がいつか来るでしょう。
その時までに問題をクリアして、どんどんリニアモーターカーの商業化を進めてほしいものです。
運賃が安くなれば、それだけたくさんの人が利用できることになり、生活パターンも変わります。
名古屋から品川までの通勤も当たり前の時代となるのでしょう。
いずれは日本中に広がるはずです。






9.リニアモーターカーの実用化



JR東海が進めている磁気浮上式リニアモーターカーであるリニア中央新幹線は実用化に向けての課題が残されています。
技術的な課題はクリアされていますが、実用化した場合のコストや周りの環境に与える影響などが問題視されています。
一つは膨大な資金の回収です。
品川から名古屋までリニア中央新幹線が作られる計画ですが、トンネルの工事や駅周辺の整備などを合わせると数千億円規模の資金となります。
リニア計画はJR東海だけで作られており、JR東海は投入資金を回収することが必須です。
できるだけ運用コストを下げて、在来の新幹線との差異化を図りたいと考えているはずです。
途中駅への停車をできるだけ避けて、品川-名古屋間の直通を優先させる計画です。
もちろん、地域の自治体から経済効果を期待する気持ちがありますから、どこまで妥協するかが論点となります。
リニアモーターカーのもう一つの問題は電力です。
超電導を使用することで省電力化は進めていますが、全体としては新幹線よりも3倍程度の電力が必要となります。
原子力発電が凍結された状況では、大電力をまかなうことができないと予想されています。
国の未来を背負う交通機関として、国からの強力な推進がないため、JR東海での単独事業の色合いが強いことも問題です。
国からの資金があれば実用化を早めることも可能でしょう。
日本の技術を世界にアピールすることができるリニア中央新幹線です。
早く実用化して、他国への営業を進めることが国益にかなっていると思います。
多くの人がリニア中央新幹線を待っています。






10.リニアモーターカーの体験



超高速のリニアモーターカーに乗ってみたいと思いませんか。
リニアモーターカーは超高速で走行することが一番の目玉です。
現在は実験線だけが存在しており、試乗体験をすることはできません。
しかし、実験走行を見学したり、展示館などでリニアモーターカーの技術を見たりすることはできます。
まさに、子どもたちの夢となっているのです。
リニアモーターカーの実用化が発表されてから、沿線での反響は様々です。
ただ、走行時はトンネル内を通過するのと同じ状況であり、周りの景色が高速に変わっていく様を体験することはできないようです。
これは純粋に技術的な面からの結論であり、それを解消することは難しいと言われています。
リニア中央新幹線が実用化されるのは2027年となっていますから、それまで体験をすることはできません。
リニアモーターカーの原理はいろいろな資料を見ることで理解できます。
しかし、その裏に隠された様々な問題は、どれも大きな問題であり、1企業で解決できることではありません。
東日本大震災リニアモーターカーの計画に影響を与えていることは否定できませんが、日本の技術を世界に認めてもらうための実用化を進めてほしいものです。
経済が活気付いている時代であれば、強力に進められたリニアモーターカーかもしれませんが、現代の景気低迷では国からの資金も当てにできません。
他国への営業を実現させることで、日本のリニアモーターカーが実用化される可能性もあります。
夢のような時速500kmを体験するまでしばらくの辛抱です。
早くリニアモーターカーに乗りたいですね。






11.リニアモーターカーの情報



日本でリニアモーターカーと言えばJR東海が実用化を目指している浮上式リニアモーターカーのことです。
ただ、技術的な話に限定すれば、浮上式以外にも鉄輪式もリニアモーターカーと呼びます。
国内でも多くの地下鉄で採用されている車両です。
JR東海が実用化の計画を進めているのはリニア中央新幹線で、品川と名古屋を結ぶ路線です。
もちろん、これは将来的に日本中に広がっていくことでしょう。
ただ、現段階では計画以上のものではなく、工事の着工も行われていません。
政府や沿線地域との交渉がこれからとなります。
リニア中央新幹線の情報はたくさんのニュースとなって、私たちの知るところとなります。
JR東海が発表する度に紙面をにぎわしているのです。
情報はいい話ばかりではありません。
リニアモーターカーの必要性に疑問を投げかける意見や安全性への疑問もあります。
すべてが正しいわけではないでしょうが、国民の意見として謙虚に耳を傾けなければなりません。
原子力発電所安全神話が崩れた現代においては、企業が掲げる安全性について信頼していない人が増えていることは事実だからです。
実用化までは10年以上もありますが、一つ一つの問題をクリアしていくことが求められています。
新しい技術にはそれを利用するための説明が必要です。
国民が納得するような説明ができなければ、実用化を阻む要因が増えていくことになります。
私たちはインターネット上の情報だけではなく、新聞やテレビなど公共の情報を総合的に判断することが大切です。






12.リニアモーターカーと政治



未来の鉄道と注目されているリニアモーターカーですが、その路線をどこに作るかは非常にデリケートな問題です。
多くの自治体が自分のところにリニアモーターカーを誘致したいと考えていますが、立地条件や経済的な問題でいくつもの制約があります。
ただ、現在のリニアモーターカーJR東海が企業として商業化することを計画しているもので、国が直接関与しているわけではありません。
具体的な路線の位置や駅の位置を決めるのはJR東海ですから、県知事などが政治的な場でリニアモーターカーの誘致を訴える場面もあります。
未来の鉄道を一企業に任せてしまうことへの懸念を指摘している人もいますが、現在の国の予算ではリニアモーターカーの計画を率先していくだけの力がありません。
工事費は膨大であり、それを如何に短期間で回収できるかは企業にとって死活問題となります。
政治的な圧力で路線を変更したり、駅を追加することは新幹線の時代までは可能でした。
しかし、リニアモーターカーにとって、乗換駅を増やすことは高速走行を阻害するものになりますから、そのメリットを大きく下げてしまいます。
利便性と収益性を考えると品川と名古屋の直通便を増やすことが望ましいでしょう。
地域経済への影響がどの程度になるかは予測できません。
しかし、これからの時代は高速鉄道の時代となることは明らかですから、国がそのビジョンを示すことも大切です。
日本をどのような国にすべきかについて多くの人が議論を交わすべきでしょう。






13.リニアモーターカーを考える



リニアモーターカーのことを考えてみましょう。
これは日本の技術が世界に誇ることができることを証明していると言えます。
超電導を利用して浮上式リニアモーターカーを世界で初めて作りました。
世界最高速度も日本が記録しています。
よく言われることですが、日本の鉄道は時間に正確です。
新幹線が大きな事故を起こしていないことも、高い安全性を証明するものとなっています。
しかしながら、リニアモーターカーの実用化は中国に先を越されてしまいました。
もちろん、中国は独自の技術ではなく他国の技術ですが、国内で商用化を実現したことはりっぱなことです。
日本では技術を持っていながら、将来へのビジョンがないため、先に進まないのが現状です。
リニアモーターカーの素晴らしい技術を一刻も早く世界に示してほしいものです。
鉄道関係者は誰でもがそう願っているでしょう。
もちろん、鉄道ファンや日本の技術者も同じ考えです。
安全性や経済性について疑問を持っている人も少なくありませんが、これまでの日本の技術を信頼する気持ちに変わりはないでしょう。
原発事故の余波が現在も続いていますが、それらはいずれ乗り越えなければなりません。
日本が世界に対抗していくためには得意の技術を活用することしか道はないのです。
多くの人の理解の元、リニアモーターカーが実用化されることを期待しています。
そして、日本のリニアモーターカーが世界を走る日も遠いことではありません。
超高速鉄道の時代が来るのです。






14.未来のリニアモーターカー



未来ではどのような交通手段があるのでしょうか。
SF映画に出てくるような未来の乗り物は現代のリニアモーターカーではないのでしょうか。
その疑問に答えられる人はいません。
ただ、リニアモーターカーが未来の乗り物ではなく現代の乗り物となったのは事実です。
たくさんの電力を必要とすることや、設備投資に莫大な費用が必要と言う点ではまだ課題を残しています。
しかし、時速500kmで進むことができる交通手段として飛行機以外の乗り物が登場したのです。
日本では2027年に開通するリニア中央新幹線がいよいよ現実のものとなってきました。
これからの輸送機関は高速を売り物にすることでしょう。
リニア中央新幹線が開通することでビジネスシーンが変わると予想されています。
そのために新しいビジネスも登場すると考えている人も少なくありません。
経済的な効果も期待されています。
リニアモーターカーと対抗すると考えられている乗り物がエアロトレインです。
まだ実験段階ですが、安全性や省エネではリニアモーターカーよりも格段に上回っていると評判です。
未来の乗り物は省エネでなければなりません。
または太陽光を利用して自分の電力とする乗り物です。
建設費が安くて済むことも重要なポイントですね。
あなたは未来のリニアモーターカーがどのような形になっていると思いますか。
まずは現在のリニアモーターカーが実用化されて、世界中で走ることが先決です。
それらの実績から次世代の乗り物が登場するのです。






15.リニアモーターカーの将来



単純に設備投資のことだけを考えるとリニアモーターカーは無駄な投資だと見えるかもしれません。
しかし、リニアモーターカーを断念してしまえば、日本に将来はないと考えるべきではないでしょうか。
技術のみで世界と対等に張り合ってきた日本です。
リニアモーターカーは日本が誇る技術の塊なのです。
これを打算的な観点から見ることは意味がないと言えます。
ただ、経済的に採算が取れるかどうかは重要な問題です。
経済効果を無視しての将来性はないからです。
素人考えではリニアモーターカーで東京、大阪間を短時間で移動できたとして、それがどんな意味を持つかわからないかもしれません。
しかし、移動時間が短くなることで、様々なメリットがあります。
新しいビジネスも生まれることでしょう。
人間は便利なものを作り出してきましたが、それによってさらに忙しくなっています。
ゆとりを持てる人間はほとんどいないのです。
リニアモーターカーの実用化によって、さらに忙しくなる人が増えるでしょう。
しかし、それは日本の将来にとってマイナスではなく、プラスの効果が高いはずです。
そのことを十分理解した上で、リニアモーターカーの議論をすべきでしょう。
日常生活の中で移動時間を無視することはできません。
ビジネスにおいてはそれが重要になっていることは間違いないのです。
リニアモーターカーが日本中を走るようになれば、きっと働き方も変わってくるでしょう。
東京出張は日帰りが当たり前となるからです。






16.リニアモーターカーの実験



日本の浮上式リニアモーターカーはたくさんの実験を行ってきました。
その結果として、実用化の目途が立ったのです。
もちろん、実験の途中では火災事故などもあり、簡単な道のりではなかったでしょうが、地道に検証を重ねることで安全性、信頼性を確立することができたと言えるでしょう。
ただ、日本ではリニアモーターカーが登場してから、長い年月が経っており、いまだに実用化されていないことに疑問を感じている人も少なくないはずです。
しかし、日本の鉄道が世界に誇るのは安全性と信頼性ですし、数分の狂いもなく、鉄道が走っているのは日本だけです。
その成果として新幹線ではこれまでの40年間で大きな事故もありませんでした。
中国がリニアモーターカーで世界初を記録したことは残念ですが、日本は安全性を優先したと考えるべきでしょう。
中国は大事故が起きても、それは仕方ないと考えていますが、日本では全く違います。
宮崎県で始まったリニアモーターカーの実験施設は山梨で完成しました。
カーブを持つ線路での高速走行や、対向車線とすれ違う場合、トンネルに入る時、出る時の安全性を確認するための実験が繰り返されています。
もちろん、どのような実験を繰り返したとしても、事故を0にすることはできません。
それでも限りなく0に近づけることが技術者としてできることでしょう。
日本でリニアモーターカーが実用化されるのは10年以上も先のことになりますが、その後は急速に普及するのではないかと考えられています。






17.リニアモーターカーを作る



リニアモーターカーの原理はいろいろなところで説明されていますから、多くの人が理解しているかもしれません。
実際に日本の地下鉄でもリニアモーターカーが実用化されています。
ただ、日本でリニアモーターカーと呼ぶ時には磁気浮上式リニアモーターカーのことを指していると考えるのが一般的です。
つまり、超電導コイルを利用して滑るように走る列車です。
この仕組みを作るために旧国鉄時代からたくさんの研究が行なわれてきました。
ほとんどの技術が日本独自で、世界の最先端を行っていたのです。
現在でも日本の技術は世界最高と言われています。
実際の運転開始を心待ちにしている人がたくさんいます。
超電導は難しいとしても、リニアモーターカーの原理を応用して、スムーズな走行を実現することはそれほど難しくありません。
回転するモーターを直線にすればいいだけです。
コイルを線路上に並べればリニアモーターカーとなります。
設備投資は掛かりますが、回転部分がないので耐久性は格段に高くなります。
トータルでの設備投資は安く上がるのです。
現代の技術は低コスト、メンテナンスフリーです。
修理をする必要がなければ、それだけで大きなメリットとなるのです。
科学の実験でリニアモーターカーを作る企画もあります。
小学生でも材料さえ集めれば、リニアモーターカーを作ることができるのです。
日本の技術が多くの若者に広まることを期待している人は多いでしょう。
けっして、難しいことではありません。






18.リニアモーターカーのトラブル



リニアモーターカーは実用化に向けて、様々な実験を繰り返しています。
その中で1度だけ火災が発生しました。
1991年のことです。
宮崎の実験線で車輪と軌道の摩擦熱で車両が全焼してしまいました。
車輪の素材としてマグネシウムを使っていたため、火が回りやすい環境となっていました。
その後は難燃性の素材を使用しています。
実験中ですからトラブルとは言えません。
現在のリニアモーターカーでは実用化後にどのようなトラブルが想定されるのでしょうか。
地震は一番想定される事態です。
浮上式リニアモーターカーの場合、空中に浮いていますから、地震による揺れを直接受けることはありません。
もちろん、起動がゆがんでしまうと走行できませんが、隙間が10cmあるため安定して停止することができると言われています。
多くの人が懸念しているのが電磁波の影響です。
磁気を使うことから、強い磁力線を周りに放出して走ります。
それが人体にどの程度の影響を与えるのか明確でないのです。
ただ、JR東海の実験では生体への影響となるような磁界の発生はないとの結果が出ており、これを信頼するかどうかで意見が違っています。
つまり、JR東海が測定しただけでは信頼できないと言うのでしょう。
国際的な機関によって、測定することが必要なのかもしれません。
福島原発と同じように、企業が説明することがすべて正しいとは限らないと思われているからです。
その他に騒音は高速走行で避けられないですが、防音壁を設けることによって抑制することができます。






19.リニアモーターカーと電波



電磁波とリニアモーターカーについては、多くの人が意見を述べています。
ただ、科学的根拠が薄い意見が大半ですから、話が先に進んでいない印象を受けます。
つまり、素人が不安に感じているだけとも受け取れるのです。
JR東海や国土交通省がリニアモーターカーの電磁波を測定しています。
その結果を見る限り、人体への影響はないと言えます。
もちろん、電磁波が全くなくなるわけではなく、リニアモーターカーがないところと同じレベルになるということです。
つまり、地球上では様々な電磁波が発生しており、どこまでが影響を受けるのかわかっていないのです。
人体への影響がない電磁波のレベルはWHOなどで規定されています。
この数値以下であれば問題ないと判断するしかないでしょう。
それでも不安だと考える人は、リニアモーターカーの沿線に住むことをあきらめるべきです。
現代ではリニアモーターカーの電磁波よりも携帯電話の電磁波の方が強力です。
人体に与える影響も携帯電話を心配すべきでしょう。
電磁波が目に見えないため、不安感を強くしてしまいます。
中国では沿線の住民の不安を解消することができずに、リニアモーターカーの延長計画が中断していました。
すべての人の不安を払しょくすることはできませんが、根気よく説明を続け、住民から信頼されることが必要です。
日本のJR東海と国土交通省もそのような住民感情を十分考慮して実用化を進めなければなりません。
いずれにしてもリニアモーターカーの実用化はもうすぐです。






20.リニアモーターカーの費用



リニア中央新幹線の建設が具体的に動き出しました。
しかし、リニアモーターカーの建設には多額の費用が必要なため、リニアモーターカー不要論や電磁波の影響に対する不安など、解決すべき点がたくさんあります。
品川と名古屋を結ぶ路線の建設費は9兆円と言われています。
もちろん、これはJR東海だけで賄える金額ではありません。
これだけの費用を回収するためには、運賃をどの程度に想定するかも重要です。
ただ、飛行機よりも高い運賃では誰も乗らなくなりますから、その見極めが重要となります。
リニア中央新幹線を不要と考えている人の多くは、スピードを上げることの意味を過小評価しています。
ビジネスにおいては、短時間で移動できることの優位性は大きいでしょう。
新たなビジネスチャンスも生まれるかもしれません。
もちろん、通常の観光であれば、新幹線を利用すればいいのです。
リニア中央新幹線は費用の問題とは別に、電気の供給が問題となっています。
実用化した場合かなりの電力を必要としますから、原子力発電所の稼働が不可欠と認識している人が多いのです。
福島原発事故以降は原発が停止した状態となっています。
これらの再稼働をJR東海は期待しているでしょう。
もちろん、そのことを公の場で発言しているわけではありません。
リニアモーターカーで分類すれば、すでに地下鉄でも実用化されていますが、高速走行することが一番の売りですから、超電導を利用した磁気浮上式リニアモーターカーに期待が集まっています。