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猫の上手な躾方法

1.猫のしつけについて


猫は、かわいいからとただ飼って餌を与えているだけではだめです。
これでは飼い主としての責任が果たせていません。
猫を飼うからには、最低限のしつけをしなくてはいけません。
これは猫だけではなく、どんな動物を飼う場合にも必要なことです。
ペットとしてよく飼われているのが、「猫」と「犬」です。
しかし猫と犬では、しつけの方法が全く違うので注意してください。
犬は、飼い主に服従しますが、猫は服従しません。
猫は単独で行動する生き物です。
猫にとって大切なことは、いい環境で過ごすこと。
この点からみてもしつけの方法は違って当たり前なのです。

犬の場合、もともと群れをなして生きる動物なので、リーダーの指示に従い生きてきました。
これに比べて猫の場合、単独行動をして、全て自己判断して生きてきました。
学習能力も高い動物です。
そのため自分のことは自分で、といった感覚が身についていて、人に飼われたとしても「主人に従う」といった犬のような感覚がないのです。

しかし猫も家で飼うからには、きちんとしつけをする必要があります。
こちらの指示に従わせるという方法よりも、猫の場合は、「こうしてみてはどうだろう」、とお互いが探り合いながらルールを決めて行き、提案という方法でしつけをしていくとうまくいくと思います。
猫のしつけは、できれば子猫のときから始めた方がベストです。
早く覚えることができて、効率的にしつけをすることができます。
成猫からの場合でも、根気よくしつけていけばきちんと覚えてくれますから大丈夫です。





2.上手なしつけ


猫を上手にしつけるため大切なことは、「愛情」を持って接することです。
日頃から愛情を持って猫と触れ合っていれば、猫も信頼してくれて、しつけしやすくなると思います。
動物と飼い主の信頼関係はとても大切です。
厳しくしつけをするだけではダメです。
優しく、説明するようにして、しつける方法が猫にとってベストです。
猫に日頃から話しかけたり、スキンシップをとったり、愛情を表わしてあげることで猫も飼い主を信頼してくれると思います。
しつけは子猫のときに始めるのがベストです。
いいこと、悪いこと、しっかりと言い聞かせるようにするのが、基本的なしつけの方法です。

コミュニケーションの始まりは、猫に名前をつけて、その名前を猫に教えてあげることです。
そうすれば、そのうち名前を呼べば、来るようになります。
食事をあげるタイミングでするのが効果的です。

猫をしつける上で最も大切なこと、それは悪いことをしたとき、すぐにその場で注意する、怒るということです。
後からいっても効果はありません。
やったその場ですぐに悪いと教えてあげなければ猫にもわかりません。
そして何より大切なことは、怒ったあと、猫が言うことを聞いたら、すぐに褒めてあげることです。
注意されてそれをやめたら、褒めてもらえる、このことを教えてあげると、次からも守ってくれると思います。
怒るときに注意しなければいけないこと、それは決して体罰をしないということです。
体罰は猫に恐怖心を与えてしまうだけで、しつけには効果がありません。





3.上手な怒り方


猫をしつけする場合、「怒る」ことが大切になります。
しかし先ほども述べたように、ただ大きな声を出して猫に怒ればいいわけではありません。
猫にわかるように怒ることで、しつけをすることができるのです。
猫をしつける基本とも言える上手に怒る方法について説明します。

猫を怒るのはどういうときか。
それは、猫がいたずらをしたときです。

怒るタイミングは、「現行犯」のときです。
悪いことをしたそのときがタイミングです。
猫が何かいたずらをして、その結果部屋中が散らかったなどして、それを後から散らかったと怒ったところで猫には意味がわかりません。
いたずらをしているまさにそのときのタイミングで注意しなければいけません。
そうすることで、猫は徐々に何がいけないことかを覚えて、その後いけないことがわかってくると、いたずらした後、猫の方から飼い主の顔を確認するようになります。

そして上手な怒り方で大切なことは、怒ったあとには必ず褒めることです。
過剰に褒めすぎるのはよくありませんが、猫の好きな部分をなでてあげるとかして、コミュニケーションをとると、猫の気分も満たされていくと思います。
こうしたら褒められるということもわかっていきます。

一度怒ったことに関しては、必ず毎回怒るようにしてください。
飼い主の気分で、同じことをしているのに、怒られるとき、怒られないときがあると、猫も混乱します。

猫にしつけをする基本的な方法として、「根気よく続ける」ことがあげられます。
1回か2回注意したところで、猫には通じません。
何回も続けて怒るときには、怒ってください。
途中で飼い主があきらめてやめてしまうと、猫はやってもいいと認識して、決して言うことを聞かなくなります。





4.信頼関係を築く


怒るばかりではなく、信頼関係を築いていくことも、大切な猫のしつけの方法の1つです。
日頃からコミュニケーションをとり、猫と信頼関係がきちんとできていればこそ、怒った時にきちんとしつけの効果が現れるのです。
いつも怒ってばかりの人のいうことなんか、人間同士でも言うことを聞きたいとは思わないです。

信頼関係を築くための方法、それは「褒める」ことが一番です。
猫がいいことをしたとき、トイレがきちんとできたとき、興奮しているときには、やさしい声で褒めるようにしてあげてください。
「やさしい声」がポイントです。
猫はグルーミングが大好きです。
猫と飼い主が信頼関係を築く方法としては一番いいと思います。
健康管理の面からも大切なことです。
猫の好きな部分をなでてあげて、リラックスさせてあげましょう。
1日10分程度でいいため、毎日行うことが大切です。

幼児期の猫では、じゃれているときに、私たちの手や足を噛むことがあります。
軽く噛んでいるときはいいのですが、強く噛んできたときには「痛い」とはっきり伝えるようにしましょう。
猫も次からは弱く噛んでくれるようになります。
さらに興奮すると、爪をたてられることもあります。
じゃれあいをやめて他のことをするときには、「おしまい」と口に出して、他の遊びを提案していけば、猫もわかるようになります。

猫のためのスペースを作っておいてあげることも、しつけの基本です。
猫が休める場所、避難できる場所を作ってあげることで、猫は怒られた時など、その場へ逃げ込み心を落ち着けることができます。
部屋の隅に、ケージ、キャリーケースを設置してあげるといいと思います。





5.トイレ


まっ先に猫に行う必要のあるしつけとして「トイレ」があります。
しつけをしなければ、猫はそこらじゅうで勝手にトイレを済ませます。
猫は、朝起きてから、食事をした後、遊んだ後、何らかの動作を行ったあとにおしっこしたくなる性質があります。
しつけをしないと、部屋中が汚れてしまい、掃除も大変なので、しつけを早めにおこなって、トイレでおしっこできるようにしていかなければいけません。

トイレを設置する場所は、廊下の隅、部屋の隅など猫が落ち着いて、安心してできるところを選びます。
猫が不安を感じる場所に設置したとしても、猫は近づきたがりません。
飼い主が掃除をするときやりやすい場所というのも便利だと思います。
トイレに砂をいれます。
猫が今まで使っていた慣れ親しんだ砂があるときには、その砂を入れておいてあげるといいと思います。

トイレのしつけをする方法として、最初のうちは猫がおしっこをしたそうなタイミングをみて、トイレに連れていくことから始めます。
猫がいつおしっこをするのかは、しばらく猫を観察して知る必要があります。
床の臭いを嗅ぎ、ウロウロしたとき、それがトイレのタイミングです。
猫がトイレをしているときには、決して注目せずに見ていないふりをしてあげましょう。
トイレをしているときには、静かにしてあげてください。
注意がそれると途中でやめてしまいます。

何回か繰り返し連れて行ってあげると、そのうちに自分でトイレの場所へ行けるようになります。
しつけの方法として大切なことは、仮に猫が違う場所でしてしまったとしても、絶対に猫を怒らないということです。
猫をただ怖がらせるだけで、しつけには何の効果もありません。
きちんとトイレにいって、おしっこできた猫は、その場できちんと褒めてあげましょう。





6.子猫のしつけ


子猫をしつける方法は、成猫の場合と少し違います。
子猫の場合、犬のように熱心にしつけをしなくても、自然にできるようになることがほとんどです。
猫の場合、おしっこをするときに土を掘り、終わったら土をかけるという習性があります。
そのため子猫のうちから、子猫の生活スペースに、猫が座ってトイレできる広さのある箱を置き、そこに猫用の砂などを入れて設置しておけば、そこでするようになります。
しかし部屋の中に、観葉植物などがあると、そちらと間違えてすることも考えられます。

猫は爪とぎをします。
爪とぎ器も生活スペースに設置しておくといいです。
猫は最初のうちは、部屋の中の家具などで爪をといでしまうと思います。
猫に爪とぎ器を使わせる方法は、マタタビなど、猫の好物を爪とぎ器につけておくことで、興味を持って使い始めると思います。

子猫のしつけでは、「怒る」という行為をあまりしないように注意しなければいけません。
猫はとても繊細です。
特に子猫の場合、さらに繊細です。
一度でも大きな声で怒られてしまったら、その記憶がずっと残り、それを回復させるのに長い時間がかかってしまいます。
子猫のうちは、「してはダメ」と怒るよりも、飼い主側が「させない工夫」をする方が大切です。
いたずらされたくない大切なものはこまめに片付けるようにする。
猫に乗ってほしくないものには、乗れないように工夫をする。
飛び乗っていいものもきちんと作ってあげる必要があります。
いいことをした猫には、思いっきり褒めてあげてください。
褒められることを喜びとして、やがて子猫は褒められた行動を習慣化していきます。





7.トイレの設置場所


先ほど、トイレのしつけ方法についてお話しました。
ここではトイレのしつけを猫にするとき、重要なポイントである、「設置場所」の説明をしていきます。
猫は繊細なので、トイレをしているところを見られたくありません。
トイレにおいて、動物は無防備な状態になるため、本能的に嫌がるのです。
ですから、猫が安心してできる場所へ置くことが、しつけを上手にする方法となります。
ポイントとしては、人があまり通らない場所、静かなところ、このような場所にトイレを置いてあげることです。
レイアウト、スペースなどの関係でこうした場所に置けない場合には、ちょっとした眼隠しとなる植物を置くとか、パーテーションを使い目隠しをしてあげるといいと思います。
2つ目のポイントとして、自由に猫が行き来しやすい場所に置いてあげることが大切になります。
3つ目のポイントとしては、一度設置したトイレは、絶対に移動させないことです。

心配しなくても、猫のトイレのしつけは意外に簡単です。
初めてその部屋に猫がきたとき、既に設置ずみのトイレを教えてあげればだいたいの猫はトイレできちんとするようになります。
初めてのときに、トイレまで猫を自分で歩かせて連れて行きます。
これを続けていくことが、基本的なしつけの方法です。
何回か行けば、猫は自然にできるようになります。

もしも猫がトイレではないところで、おしっこをしてしまったら、すぐに拭きとりましょう。
そして消臭スプレーをかけるなどして、臭いをとっておきます。
臭いがあると、猫は再び同じところでしてしまうかもしれないからです。





8.トイレができないとき


トイレでうまくおしっこができない猫のしつけ方法について紹介します。
トイレと違うところで猫がおしっこをしてしまう場合、何らかの原因があるのだと思います。
考えられる原因についていくつか挙げてみます。
改善できる点は改善をして、再度しつけに挑戦してみてください。

一番考えられることは、猫がトイレを気にいらない、ということです。
トイレの置いてある場所が、人通りが多いところだとか、落ち着かない場所のため、落ち着いてできないのかもしれません。
トイレが不衛生で汚いため使いたくないのかもしれません。
トイレが狭すぎて、ゆとりをもって入る大きさがない、窮屈なのかもしれません。
トイレに敷かれている砂が、猫の気にいるものではない可能性もあります。
猫が普段ご飯を食べる場所の近く、そこにトイレがあるのもダメです。
今まで使っていたのと交換してトイレを新しくした場合もダメだと思います。
猫は環境が変わることをすごく嫌がります。
私たちの住む部屋の壁紙を変えたり、家具の配置を変えたりすることにも敏感に反応します。
環境をどうしても変えなければいけないときには、猫が不安がらないように、徐々に変えるといいです。

他にはマーキング、つまり自分のにおいをつけてあるため、常にその場所でおしっこをしてしまうかもしれません。
この対処方法は、去勢手術、避妊手術をすれば、マーキングをあまりしなくなるので改善されると思います。

これらを改善してもダメな場合は、猫の体の調子が悪いことも考えられます。
獣医さんに相談するといいと思います。





9.食事


猫の「食事」のしつけも必要です。
猫にきちんとした食事を与えることは、猫の健康管理をするために大切なことです。
健康管理の方法が上手に行われていなければ、当然猫は不衛生になり、病気がちになり、健康に過ごすことはできなくなります。
大切な猫のために、適切な食事の与える方法を飼い主も知っておいていください。

猫の食事は「キャットフード」でOKです。
キャットフードは、「主食総合栄養食」と書かれているものを選びましょう。
これは猫に必要な栄養が豊富にバランスよく入っているものです。
キャットフードにもいくつもの種類があります。
自分の猫が好きなタイプを適量あげてください。
猫がどれくらい食べて、どれくらい残すのか、いくつか試してみるとタイプと適量を知ることができると思います。
猫に与えるものは、この食事とお水です。

食事は、成猫なら1日に2回、朝と夜与えてください。
子猫なら1日に3回、朝昼夜と与えてください。
食事は時間を決めて、だいたい毎日同じような時間にあげるようにするといいでしょう。
食事の時間には、猫を呼び、呼んだら来るようにしつけておきましょう。
毎回同じ場所で食事をさせます。
お水は、食事のたびに新しい水に替えてあげてください。
ずっと放置してある水を飲むのは不衛生なので、あまりいいことではありません。
清潔な食事を与えるようにしてください。
もちろん食事を与える食器も毎回きれいに洗って清潔な状態で使ってください。

猫の食事で気をつけなければいけないこと、それは熱いものを与えないことです。
猫は猫舌のため、熱いものが苦手です。
反対に冷たいものも苦手です。
その他、イカ、硬い骨、味噌汁、玉ねぎ、甘いお菓子、香辛料なども猫には与えないようにしてください。
猫に食べさせてはいけない代表的な食材です。
猫がほしがったとしても与えてはいけません。





10.乗らせないしつけ


基本的に考えて、部屋の中すべてが猫にとってはテリトリーです。
ですからきちんとしつけをしておかないと、部屋中どこにでも飛び乗ってしまいます。
大切な家電の上、テーブルの上など猫に乗られたくない場所は、猫を乗らせないようにしつけしなければいけません。
もちろんカバーをかぶせる、どこかにしまうなどして、他に回避できる方法がある場合には、飼い主の方で乗らせない工夫をする必要があります。
私たちが食事をする食卓テーブルに猫が乗ってしまうと不衛生です。
そうさせない方法として、例えばテーブルの上に両面テープを貼るという方法があります。
足の裏が汚れることを嫌う猫の習性を利用するのです。
テーブルに乗った瞬間に、足の裏がテープに触れてベトベトとすれば、猫はテーブルの上はベトベトしているところだと学習します。
そして次からは乗らなくなります。
他にも乗らせたくない場所に乗った瞬間に、水鉄砲、霧吹きなどで猫の体に水をかけるという方法があります。
これは猫の体が塗れるのを嫌う習性を利用したものです。
物影から隠れていて、猫が乗った瞬間に体をめがけて少し水をかけてみてください。
ただし、飼い主がかけているところを決して猫に見られてはいけません。
飼い主が嫌な人だと猫に思わせてしまうからです。
これでもダメな場合には、テーブルに乗った瞬間、大きな声で注意、あるいは新聞紙などを丸めてテーブルを叩くなどして猫に認識させていくしかありません。
こういう行動をしたら、嫌なことが起きるとわかってもらうのです。

ただしどこもかしこも乗ってはだめ、とすると猫がかわいそうです。
猫は高いところが好きです。
乗ってもいい場所、「キャットウォーク」はきちんと作ってあげてください。





11.音を怖がる


猫は「大きな音」を怖がります。
掃除機の音でもかなり驚いて怖がります。
猫が怖がったときとる行動は「逃げる」か「襲う」です。
毎日掃除するたびに猫に襲われたら大変です。
そうならないためにも猫を音に慣らすためのしつけが必要になります。
猫を音に慣らすための方法としては、子猫から、少しずつ慣らしてあげるのが一番いい方法です。
猫が寝ているときには、掃除機をかけないように注意してください。
猫が起きているときに、掃除機をかけている部屋から猫を上手に遠ざけて逃がしてあげてください。
掃除機は猫からできる限り離れた距離でかけ始めましょう。
部屋の扉は必ず開けておくことで、猫の逃げ道が確保されます。
こうして少しずつ掃除機に慣れてもらうしかありません。
猫のしつけをする上でも、飼い主が怖がられてはいけないので、間違っても掃除機のホースで吸ってしまうことなどないように気をつけてください。
これだけの点を守れば、あとは普通に掃除機をかけて大丈夫です。
普通の顔をして飼い主が掃除機をかけていたら、怖くないことなんだとだんだん猫も慣れてくれます。
ドライヤーを使うときも同じです。

逆にこの「音を怖がる」という猫の習性を利用して、しつけをすることもできます。
何かイタズラをした瞬間に、手を叩いて大きな音を「パン」と慣らして猫に知らせます。
音にびっくりして瞬間猫の動きが止まります。
こうしていけないことを教えます。
空き缶の中に石を2、3個入れて、猫に近寄らせたくない場所へ置いておくと効果的です。
空き缶が転がった時になる音を猫がすごく嫌がるからです。





12.シャンプー


もとは砂漠に住んでいたので、体が塗れることを嫌うのが猫です。
そのため猫はシャンプーがとても嫌いで、嫌がっている猫に対して、シャンプーをしつけることは大変なことです。
シャンプーが好きな猫はほとんどいません。
しかし猫はきれい好きです。
猫は自分の舌で自分の体を舐めるグルーミングで体をきれいにします。
室内で飼っている猫の場合、あまり体も汚れませんし、飼い主がブラッシングをしていたら、汚れをある程度落とせるためそれだけでも十分だという意見もあります。
猫が嫌がるのを無理矢理するのは、しつけの面で考えても、飼い主と猫との関係性も悪くなるため、いい方法とはいえません。
おさえつけてまで無理にシャンプーをすると、猫がストレスを激しく抱えることになります。
あまりに興奮しすぎて、体調を崩すこともあるためやめてください。

毛が短い猫ならば、ブラッシングという方法だけで皮膚の汚れがほとんどとれると思います。
しかし毛が長い猫だと、皮膚の汚れを取り、皮膚を清潔に保つことは難しいです。
やはりシャンプーで清潔にするしかありません。
長い毛はもつれやすいです。
毎日きちんとブラッシングもしないと、毛がほぐれなくなります。
子猫のうちに、少しずつ始めて、慣れるようにしていく方法しかありません。
成猫になってから、いきなりシャンプーをしようとしても無理だと思います。
どうしても自分で上手にできないと判断したら、プロのトリマーに頼むというのも1つの方法だと思います。

シャンプーの頻度は猫によって違います。
短い毛の猫はグルーミングで大丈夫、長い毛の猫はときどきシャンプーが必要。
白い毛の猫は汚れが目立つので、ときどきシャンプーをした方がいいと思います。





13.おねだり


食べ物をもっとほしいとき、もっと遊んでほしいとき、猫は人に対して「おねだり」をする癖があります。
猫の前足を人の体へかけて、ひっかいたり、鳴いたりして催促をします。
ひどいときには、猫はテーブルに置かれたものを勝手に盗って食べるようになります。
こうした猫の「おねだり」は過去に一度でも飼い主から「お裾分け」をしてもらったことがある場合にとる行動です。
前にもらえたことがあると知っているから、またほしいとおねだりするのです。
猫にこうしたおねだり癖をつけさせないために、しつけとして「お裾分け」をすることはやめなければいけません。
一度おねだり癖を覚えた猫の癖をやめさせる方法は、強制的にその場から引き離すしかありません。
例えば、別の部屋へ連れて行く、ケージの中に入れる、といった方法です。

お裾分けというのは、私たちが食べるものを猫に分け与えることです。
食事をしているとき、猫が近くに寄ってきたので一口与えた、となるとしつけ上よくありません。
このときから「おねだり」という行為を覚えてしまうからです。
人間が食べているものは、糖分、塩分がとても高いため、猫にとってはよくありません。
また人間が食べているもので、猫が食べたら中毒症状の出てしまうものもあります。
イカなどを消化しきれずに消化障害を起こしてしまうこともあります。
安易にあげないように、安易にもらえると思わないように、おねだりさせないしつけをする必要があります。
食事は猫用のものをきちんと与えることを徹底してください。





14.カーテンを上る


木登りの要領で、猫はカーテンを上り下りします。
高いところが好きな猫、カーテンは猫の爪がひっかかるため猫にとって上りやすい場所なのです。
カーテンを上り、カーテンレールを伝い歩きして悠々と散歩を楽しみます。
しかし飼い主側としては大切なカーテンを破かれたら困ります。
カーテン上りをさせないように猫にしっかりしつけをしなければいけません。
しつけと同時に猫に上らせないための工夫が必要です。

猫にカーテンを上らせないための方法としては、カーテンに近づけないようにすることです。
具体的な方法としては、猫が嫌がる臭いをカーテンにつけます。
忌避剤などを使うといいと思います。
あるいは床からカーテンを高い位置でしばって、猫の手が届かないようにしておくのも有効だと思います。
カーテン自体をツルツル素材のものにかえて、猫が爪をひっかけることができないようにする方法もいいと思います。

猫をしつけるためには、「ダメ」ばかりではかわいそうです。
猫は高いところが好きなので、カーテン以外に高いところで遊べる場を提供してあげる必要があります。
ここはいいけれど、ここはダメときちんと猫に教えることがしつけなのです。
簡単なものでいうと、猫用のアスレチック用品、キャットタワーがお店に売っているので、それを部屋に置いてあげるといいです。
室内にいる猫は運動不足になりやすいため、動ける場所を確保してあげること、そして何より飼い主がかまい、猫と遊んであげる時間を作ってあげることが大切です。





15.ゴミ箱をあさる


「ゴミ箱」は猫にとって、とても興味深いものです。
猫は箱や袋などに頭を突っ込むことが好きです。
ゴミ箱に頭を突っ込んで遊んでいる姿を見かけることもよくあります。
さらにゴミ箱には、猫の興味を引く様々なにおいのするものが入っています。
ゴミ箱の袋の音も、猫にとって獲物が移動しているように思えています。
しかしゴミ箱をあさっていろいろ加えているうちに、変なものを誤飲して窒息してしまう猫もいるそうです。
ビニール袋、ひも状のもの、ストッキング、窒息の原因となるものもたくさんあります。
ゴミ箱を散らかされることも嫌ですが、それ以上に猫の安全を守るためにも、ゴミ箱で遊ばないようにしつけをする必要があります。
きちんとしたしつけをすることは、猫の身を守ることになるのです。

ゴミ箱を猫にあさらせない方法として、猫の手の届かない場所へゴミ箱を移動させる方法があります。
特に猫の好きなにおいがたくさんする生ごみに関しては、高いところへ置く、外へ置く、などして猫が簡単にいけない場所へ置くようにしてください。
蓋つきのゴミ箱にするのもいいと思います。
蓋があるのとないのとでは全然効果が違います。
蓋が重くて猫では開けられないようなゴミ箱にするのもいいと思います。
そしてもう1つ大切な方法として、ゴミ箱をできる限り「空」にしておくことです。
これだけしていても、猫がゴミ箱をあさっていたら、そのときは、現行犯で見つけて「ダメ」と注意しましょう。
そしてすぐにゴミ箱を猫の視野から遠ざけ、猫の目の前でゴミを片付けます。
こうすることで、やってはいけないこと、したら結果こうなる、ということを猫にしつけることができます。





16.夜寝かせる


猫に対してのしつけは、教えてもあまり猫の身につかないため、教えている途中で飼い主側が嫌になることもよくあります。
特に出会ったばかりで、しつけることがたくさんあるころには、気がめいる人も多いと思います。
よくばらずに、1つ1つのしつけを適切な方法で対処していくこと、焦ることなく1つずつ、こういう思いでしつけを行っていくと気分もめいることはありません。

猫は夜行性です。
そのため夜になると活発に走り回ります。
昼間はおとなしいのに、夜になったらバタバタ部屋中を走り回り暴れます。
これは猫のあるべき本来の姿なので、驚くことはありません。
特に若い猫にはこういった行動が多く、激しく見られます。
猫はもともと夜に狩りに出かけて昼間は休んで、エネルギーをためています。
しかしペットの猫の場合には、狩りに行くこともないため、こうした行動をとる必要性はありません。
ただ習性上、溜めていたエネルギーが発散されて、突然暴れ出すのです。
このような行動は、異常行動ではないため、無理矢理猫にやめさせる必要はありません。
しかし、寝ているときにドタバタ、ギャーギャーうるさいのも飼い主側の安眠の邪魔になりますし、近所迷惑にもなります。
人と暮らす猫の場合には、夜寝かせるしつけをする必要があるかもしれません。

猫を夜寝かせるための方法としては、猫の環境順応力に期待するのが一番です。
基本的に猫は環境にとても順応しやすいため、飼い主が、夜寝て、昼間動くという基本的な生活を送っていれば、飼い主に合わせて寝起きができるようになるケースもあります。
昼間寝ないようにさせる方法もありますが、しつけのためとはいえ昼間ずっと猫につきっきりでいるわけにもいかないので難しいことだと思います。





17.ハウス


大切なしつけの1つ「ハウス」。
猫にとっての「ハウス」とは、猫がくつろげる場所のことです。
それがキャリーバッグの中だったり、ケージの中だったりします。
猫にそこがハウスだと理解させて、すんなり入ってもらえるようにしつけなければいけません。

このハウスができれば、キャリーバッグに入れて、旅行にも、買い物にも、連れていくことができます。
病院へ行くとき、災害時に避難するときなどにも抵抗なく連れていくことができます。
ハウスのしつけをしていないと、いざというときにキャリーバッグに入ってくれなくて、猫と飼い主に危険が迫ることになるのです。

猫にたいして行わなければいけない大切なしつけです。
ハウスのしつけを行う上で大切なこと、「ハウス」が猫にとり「嫌な場所」、「お仕置きの場所」にならないことです。
猫がイタズラをした、注意を聞かない、だからハウスに入れた、では猫にとってそこは嫌な場所に閉じ込められたことになってしまいます。
楽しくて、安心できる場所、ということを教える方法を使ってしつける必要があります。
ハウスをしつけるための方法は、普段からキャリーバッグなどに猫が親しめるような状態を作っておくことです。
部屋の中に置いておいて、いつでも猫の好きなときに出入りできるようにしておくのです。
猫がハウスに入った時、決して騒ぐことなく、注目することもなく、そっと見守ってあげてください。

キャリーバッグに入れた猫を外へ出すとき、暴れることもあります。
突然外へ飛び出さないように注意して出すようにしましょう。
リードがあると便利かもしれません。





18.凶暴な猫


いろいろな猫がいますから、中には凶暴な猫もいることでしょう。
凶暴な猫でも、もともと凶暴なわけではありません。
何らかの原因があって、凶暴になってしまったのです。
そのため飼い主は凶暴になった原因を探り、それを取り除いてあげて、その後しつけを始める必要があります。

例えばやたらと咬みついてくる猫をしつける方法です。
まず原因を取り除くことから始めます。
子猫のときにすでに親と離れて生きていた猫に多いタイプです。
それは親や兄弟から咬まれた経験がないために、どれくらい咬むと痛いのかその限度がわからずにやっている行為なのです。
そのため飼い主がきちんとしつけてあげなければいけません。
その方法としては、猫が咬んだらすぐにその場で「ダメ」と声をあげてしかることです。
もしも叱ってもやめなければ、猫の鼻付近を指先で軽くはじくといいです。
強く叩くようなことは決してしないでください。
体罰として猫が受け止めて、飼い主を怖がってしまいます。
こうして教えていくことで、咬むと叱られると猫にもわかるようになって、だんだん咬まなくなります。

猫のとる行動で気をつけなければいけないことがあります。
それは、猫が仰向けに転がり、お腹を全て見せているときです。
リラックスしたとき、飼い主に撫でてほしいとき、服従している姿を見せるとき、このようなときに行います。
しかしそれ以外にも意味があります。
この姿勢は、猫の攻撃態勢を表しています。
なぜならば4本足を使えますし、咬みつくこともできる姿勢だからです。
成猫がこの姿勢になったときには、見て見ぬふり、すぐにその場から離れていくのがいいと思います。
攻撃する相手、咬む相手がいない、とわかればそのうちやらなくなります。





19.去勢と不妊手術


オス猫は、「スプレー行動」をします。
これは猫が自分の縄張りを主張するために、あちこちにおしっこをかけてまわるという行為です。
部屋の中でそれをされたらたまりません。
あちこちで猫のおしっこの臭いがします。
これは春から夏にかけての猫の発情期に起こるもので、トイレのしつけがうまくできていても、このころになると、突然いろんな場所でするようになってしまうのです。
これを止める方法はありません。
たとえ去勢手術をしていたとしても、発情期になればスプレー行動をしてしまいます。
スプレー行動をされたくない場合、どうしたらいいのか、それは生後8ヶ月までに去勢手術をするという方法です。
ただしこれは猫の繁殖を飼い主が望んでいない場合に限る方法です。

メス猫に関して、スプレー行動をすることはありませんが、発情期になるとトイレパターンがおかしくなることもあります。
このときにいくらしつけをしようとしてもダメなので、ケージで飼うなどして時期が過ぎるのを待ちましょう。
真夏になり発情期が終われば、元の状態に戻ります。
そしてメスの場合、不妊手術を考える必要があります。
猫の繁殖を望まないのであればしておいたほうがいいと思います。
避妊手術をしていなければ、交尾をした猫はほぼすべて子猫を産むことになると思います。
この先どうやって、どのくらいの猫を飼っていくのか、よく考えた上で判断してほしいと思います。
子猫が生まれてしまったから「捨てる」と考えるくらいなら、最初から生めないようにしてあげた方がいいと思います。





20.しつけの考え方


犬と猫をしつける方法は違います。
犬は基本的にリーダーへ服従をする動物なので、飼い主にも服従してしつけを守ろうとします。
猫は頭が悪いわけでも、学習能力がないというわけでもありません。
やろうと思えば猫にも、犬と同じで「おすわり」、「お手」もできます。
しかし猫は、自分で考えて行動する動物なので、必要がないと判断すれば、それはやらないのです。
猫は単独で行動する生き物なので、他からの命令を聞く必要がなかったのです。
しかし同じ家の中で飼い主と共に暮らす猫の場合、しつけが必要です。
猫のしつけの考え方としては、飼い主が猫にやってほしいことを「提案」するといった方法です。
犬のように飼い主がリーダー、ペットはそれに従うというものではなく、提案をするのです。
猫と飼い主が一緒に快適に暮らしていけるように提案をして、ルール作りをしていくのです。
飼い主側は、トイレを用意する、爪とぎの場を用意する、キャットタワーを置くなど猫が快適に暮らせる場を提供します。
猫はおしっこを用意されたトイレでする、壁や家具で爪をとがずに爪とぎで爪をとぐ、キャットタワー以外は上らないなどして、お互いが快適に暮らせるルールを守っていくのです。
こうしていくことで猫のしつけができていきます。
叱ってばかりではなく、猫の習性をしり、どうしたら提案を受け入れてくれるのか、何をしてあげればいいのか、飼い主側も工夫していく必要があります。
猫をしつけするときには、子猫のときにすると高い効果が得られます。
成猫をしつけるときには、根気よく続けていくことが必要です。